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2013-04-09

子宮頸がんワクチンと「思春期の女子」

2009年に承認された子宮頸がんワクチン。

今月から、小学6年生~高校1年の女子に対する定期接種が始まる。

すでに多くの自治体で無料接種が行われているが、深刻な副作用も報告されている。

今日(4月9日)の朝日新聞によれば、判明しているだけで、昨年12月末までに接種を受けた830万人のうち、1166人に発疹や関節痛などが起きていた。

ある高校生は、2回目の接種後に手の痛みでペットボトルが開けられなくなり、階段の昇降ができなくなった。3回目の接種後、高熱が続き、寝たきりとなり、「全身性エリテマトーデス」と診断されたという。

また、「接種後2週間経たず車椅子に。数字が数えられなくなり、自分の名前も分からなくなる。睡眠障害がひどく毎日が修羅場」という人も。

接種後に「失神」する人も珍しくないのだが、同記事では専門家が「ワクチンの中身が主な原因ではなく、接種対象の思春期の女子に起こりやすい、注射の痛みの恐怖やストレスなどの反応と考えられる」とコメントしている。

「思春期の女子」は、男子に比べ(子宮頸がんワクチンの接種対象は女子だが)、注射に対する恐怖心やストレスが大きいというのだろうか。

年齢的にも、注射を前に泣き叫ぶ幼児のほうが、恐怖心やストレスは大きいと思うのだが。

私はこのコメントを読んで、明治、大正時代の医師たちが信じていた「萎黄病(いおうびょう)」を思い出した。

症状は、「心臓の鼓動が激しくなったり、呼吸が切なくなる」「桜色した華やかな処女も、蝋のような色に変わる」「コーヒー豆、ちさな、卵殻、鉛筆、綿、白墨、炭などを好んで食べる」など、さまざまに説明されていたが、はっきりしていたのは、「思春期の女子」がかかりやすいということだった。

結局、「萎黄病」は架空の病だったのだが、今も辞書などに同様の説明を見つけることができる。

同じく明治、大正時代、「思春期の女子」は精神疾患を発症しやすく、そのきっかけは、初潮の際に経血を目にしたことによるショックだとも説明されていた。

話が逸れたが、ワクチン接種後の失神を「よくあること」で済ませず、副作用との関連性を疑うことが専門家としての役目ではないか。

「思春期の女子」のせいにしてほしくない。

 


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