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テレビ番組
2014-03-09 | テレビ番組, ブログ

震災関連『Nスペ』『ETV特集』

上層部は問題山積のNHKだが、震災関連の『NHKスペシャル』と『ETV特集』は、さすがNHKと思わせてくれる。

7日(金)放送の「無人の町の“じじい部隊”」(Nスペ)は、他の震災関連番組と比べると、そこはかとなく希望が漂う。一重に、自称“じじい”さんたちのお人柄のおかげか。

彼らの日常を追うだけでも、十分価値ある内容なのだが、地元のプロフェッショナルならではの、高濃度汚染水漏れの原因についての指摘は、かなり重要。東電も国も、本気で取り組んでほしい。

再放送は、14日(金)午前0時40分~(13日深夜。中部ブロックは午前2時35分~)

http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20140307

8日(土)放送の「避難者13万人の選択~福島 原発事故から3年~」(Nスペ)

新聞やニュースで、○○万人といった数字や色分けした地図で伝えられてもピンとこない避難者たちの現状が直に伝わってくる。

東京の人はオリンピックのことばかりで、被災地や復興のことなどもう忘れてしまっている、と語る男性。

たしかに、開催地が決定したときの報道は、そう思われても仕方がないほど偏っていた。

再放送は、10日(月)午前0時10分~(9日深夜)

http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20140308

震災直後から、放射能汚染について詳細な情報を伝えてくれた「ネットワークでつくる放射能汚染地図」(8日。ETV特集)。今回は「~福島原発事故から3年~」

特筆したいのは、放射能計測の第一人者、岡野眞治博士、87歳

独自に開発した測定器を車に積み、撮影スタッフとともに福島県内を測定して回る。

薬を飲み、杖をつきながら。見るからにご老体。しかし、岡野博士にしか成しえない調査、分析、提言がある。

エベレスト登頂よりすごい。これこそ偉業。

再放送は、15日(土)午前0時45分~(14日深夜)

http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2014/0308.html

『Nスペ』の近日放送予定。

10日(月)午後10時~「被災地 心の軌跡~遺族たちの歳月~」

http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20140310

11日(火)午後8時~「あの日 生まれた命」

http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20140311

15日(土)午後7時30分~「特集ドラマ 東京が戦場になった日」

http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20140315

 

2014-03-03 | テレビ番組, ブログ

「われら百姓家族~子どもたちの15年」

最近は、以前放送したものに最初と最後をちょっと付け足しただけという回が多く、念のため録画しつつも、あまり観ることもなくなっていた日曜午後の『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ)。

昨日は、念のため録画しておいてよかった!と思った。久しぶりの「われら百姓家族」の続編だった。当ブログ「ザ・ノンフィクション『老人と放射能~FUKUSHIMA~』」で少しだけ触れたことがある。今回の放送は、「百姓家族」の15年後。

兵庫県の山中で自給自足生活(それも半端ではない!!)を営んでいた大森家。15年前は、お父さんとケンタ、げん、ユキト、ちえ、れい、あいの7人家族だった。母は父の生き方についていけず、子どもたちを残して出て行った(といっても『痛快!ビッグダディ』の佳美さんといっしょにしてはいけない)。

現在、子どもたちは巣立ち、お父さんは一人暮らし。ケンタとげんは彼らの生き方に共感し、支えてくれる女性と結婚し、子どもたちに囲まれ、幸せそうである。息子たちの中で1人だけ自給自足生活に不満を持ち、都会に出て役者を目指したこともあった三男のユキトは、フィールドアスレチックのスタッフとして働いている。以前、彼が役者を目指す過程で、信頼していた人から裏切られ涙したときは、観ていて本当に心が痛かった。その彼が、いかにも彼らしい仕事についていることにホッとしつつも、まだ心に何か不満を抱えているかもしれないとも思った。

15年前、13歳だった長女のちえちゃんは、お父さんから、卵を産まなくなった鶏を食べるため首をはねるように命じられるが、どうしてもできなくて泣いた。いつもは与えられた仕事をこなさないと雷を落とすお父さんも、このときばかりは怒らなかった。代わりにユキトが首をはね、10歳の双子、れいちゃんとあいちゃんが血抜きと解体をした。しかしほとんど最終、肉をスライスする段階になって、あいちゃんが泣き出す。「ん?どうした?」とか言いながら、あいちゃんが切った鳥刺しを肴に晩酌するお父さん。

実は今回の放送で、子どもたちがほとんど学校へ通っていなかったことを知った。お父さんは、小学生に山ほどの家事と農作業、家畜の世話をさせ、それが終わったら学校へ行っていいと言っていた。行けるわけがない。

現在、ちえちゃんは陶芸家を目指して修行中。れいちゃんとあいちゃんは、大阪で暮らしながら、学校へ行かなかったことを後悔していた。れいちゃんいわく、「バカにされる。アルバイト中も計算が遅いし、領収書の漢字が書けない」。

学校へ行かずとも、お父さんが読み書きそろばんくらいは教えているのかと思ったが、そうではなかった。れいちゃんは、夜間高校に通いながら、シェアハウスの管理人の仕事をして学費と生活費すべてを稼いでいる。「アイアムって何?」から始めた英語は上達し、2年前に英語のスピーチコンテストに出場するほどまでになった。この根性は、あの自給自足生活から生まれたのだろうか?

あいちゃんは、れいちゃんほど逞しくない。泣きながら語るところによれば、大阪に出てきてから「周りから純粋すぎるって言われる」とのこと。ほかの人が言うと「は?」と言いたくなるセリフだが、あいちゃんは例外。あいちゃんもユキトも、純粋すぎて傷ついた。純粋に育つ、あるいは育てることの意味って何だろう。

今回の放送で、れいちゃんとあいちゃんは2人そろって、1人で暮らすお父さんを訪ねた。お父さんは、ガンが見つかったが、自然の摂理にまかせるという方針で、治療を受けていない。

2人で詰まった煙突を掃除し、ストーブで部屋を暖める(それ以前、お父さんは気温0℃の部屋にいた)。屋根の雪下ろしをする。薪で五右衛門風呂を沸かす。その手際のよさを見て、単純にも学校の勉強より価値あることかもしれない……などと思ってしまった。

今回の放送は編集のせいか、前半お父さんに不信感を抱かずにはいられないが、その感情が不思議とV字回復したのだった。

ちなみに、「われら百姓家族」シリーズで最も素晴らしいのは、次男げんの結婚式の回である。ケンタがげんに貯金箱を投げるシーンが圧巻。

 

2013-12-17 | テレビ番組, ブログ

『リーガルハイ』と和歌山カレー事件

明日(12月18日)最終回を迎える『リーガルハイ』(フジテレビ)。

今クールのベースとなっている安藤貴和(小雪)の事件は、和歌山カレー事件をモチーフにしている(と思う)。

両事件とも、近隣住民の目撃証言と、事件に使われたとされる毒物が容疑者の自宅から見つかったという点が、有罪の根拠とされ、死刑判決が下されている。

(異なるのは、貴和は控訴審で犯行を認める発言をしたが、カレー事件の林眞須美は、一貫して無実を主張しているという点)。

前回の放送では、最高裁において、貴和の弁護を担当している古美門研介(堺雅人)が、警察と検察が証拠(青酸カリ)の確保に失敗したため、証拠を捏造したという新たな事実を主張し、形勢逆転を図った。

和歌山カレー事件では、林眞須美宅の台所、シンク下収納からヒ素が発見され、証拠として押収されているが、これは事件発生から2ヵ月後、警察による家宅捜索の4日目に見つかったものである。

最も重要視されている近隣住民の目撃証言に至っては、林眞須美の「怪しい様子」を「自宅1階のリビング」から見たという証言が、途中から「2階寝室」へと変わったばかりか、黒いTシャツを着ていた林眞須美について、「白いTシャツ」を着ていたとしている。

現場が誰でも出入りできるガレージであったため、犯行が林眞須美によるものと断定することは非常に難しい(それでも断定されたわけだが)。極端な話、ある日突然、林眞須美とは別の真犯人が名乗り出てくる可能性も否定できない。

「無実」かどうかは林眞須美本人にしかわからないが、法律に則るならば、この状況では「無罪」であろう。

さて、前回の『リーガルハイ』の見せ場は、最高裁法廷での古美門と醍醐検事(松平健)との対決。

古美門の主張は、そのまま和歌山カレー事件に当てはまらないだろうか。

「人は見たいように見、聞きたいように聞き、信じたいように信じる。検察だってそうでしょう。証拠によってではなく、民意に応えて起訴したんです。(略)たしかに安藤貴和は社会を蝕む恐るべき害虫です。駆除しなければなりません。(略)死刑にしましょう。現場での目撃証言はあやふやだけれど、死刑にしましょう。被告人の部屋から押収された毒物が犯行に使われたものかどうか確たる証拠はないけれど、死刑にしましょう。(略)証拠も証言も関係ない。高級外車を乗り回し、ブランドの服に身を包み、フカヒレやフォアグラを食べていたのだから死刑にしましょう。(略)民意などどいうものによって人一人を死刑にしようというのなら、すればいい。所詮、この一連の裁判の正体は、嫌われ者を吊るそうという国民的イベントにすぎないんですから」

(以下は、カレー事件とは関係ない)

閉廷後、古美門は、貴和を死刑にすべしという団体に襲われ、瀕死の重傷を負って入院中の弁護士黛真知子(新垣結衣)のもとへ駆けつける。しかし時すでに遅く、黛の顔には白い布が掛けられていた。古美門の表情はもはや半沢直樹。

観ているこちらは、「えーっ、『リーガルハイ』ってそういう(シリアスな)ドラマじゃないでしょ! もしこれが嘘なら不謹慎すぎる!」と思っていたら、やはり黛は亡くなっておらず、元気にしていた。しかしそこは脚本古沢良太、すかさず登場人物に「不謹慎にもほどがあるだろー!!」と叫ばせていたので、私は収まった。

その後、堺雅人の早口についていけなかったのか、新垣結衣が「PTSD」を「PKSD」と言い間違えたのを聞き逃さなかったぞ(あれはわざとか?)。

(文中、敬称略)

 

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