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子宮頸がんワクチンと「思春期の女子」

2009年に承認された子宮頸がんワクチン。

今月から、小学6年生~高校1年の女子に対する定期接種が始まる。

すでに多くの自治体で無料接種が行われているが、深刻な副作用も報告されている。

今日(4月9日)の朝日新聞によれば、判明しているだけで、昨年12月末までに接種を受けた830万人のうち、1166人に発疹や関節痛などが起きていた。

ある高校生は、2回目の接種後に手の痛みでペットボトルが開けられなくなり、階段の昇降ができなくなった。3回目の接種後、高熱が続き、寝たきりとなり、「全身性エリテマトーデス」と診断されたという。

また、「接種後2週間経たず車椅子に。数字が数えられなくなり、自分の名前も分からなくなる。睡眠障害がひどく毎日が修羅場」という人も。

接種後に「失神」する人も珍しくないのだが、同記事では専門家が「ワクチンの中身が主な原因ではなく、接種対象の思春期の女子に起こりやすい、注射の痛みの恐怖やストレスなどの反応と考えられる」とコメントしている。

「思春期の女子」は、男子に比べ(子宮頸がんワクチンの接種対象は女子だが)、注射に対する恐怖心やストレスが大きいというのだろうか。

年齢的にも、注射を前に泣き叫ぶ幼児のほうが、恐怖心やストレスは大きいと思うのだが。

私はこのコメントを読んで、明治、大正時代の医師たちが信じていた「萎黄病(いおうびょう)」を思い出した。

症状は、「心臓の鼓動が激しくなったり、呼吸が切なくなる」「桜色した華やかな処女も、蝋のような色に変わる」「コーヒー豆、ちさな、卵殻、鉛筆、綿、白墨、炭などを好んで食べる」など、さまざまに説明されていたが、はっきりしていたのは、「思春期の女子」がかかりやすいということだった。

結局、「萎黄病」は架空の病だったのだが、今も辞書などに同様の説明を見つけることができる。

同じく明治、大正時代、「思春期の女子」は精神疾患を発症しやすく、そのきっかけは、初潮の際に経血を目にしたことによるショックだとも説明されていた。

話が逸れたが、ワクチン接種後の失神を「よくあること」で済ませず、副作用との関連性を疑うことが専門家としての役目ではないか。

「思春期の女子」のせいにしてほしくない。

 

生きていればピカピカの1年生

大阪市東住吉区に住民登録のある女児が、出生直後の2006年5月から行方不明になっている事件。

母親が賃貸契約しているマンションから、女児と見られる遺体が発見された。

母親によれば、出産し、病院から帰宅する途中、女児を殺害したという。

女児は夫の子ではなく、「この子は生まれてきちゃいけない子だった」と話しているとか。

自分で産んでおいて「生まれてきちゃいけない」って……。

2007年に熊本市の慈恵病院が「望まれない赤ちゃんを殺害と中絶から守ること」を目的に「こうのとりのゆりかご」を設置した際、賛否両論あったが、当時首相だった安倍晋三は、「まずポストという名前にたいへん抵抗がある」「子どもを産むからには親として責任を持ってもらうことが云々」と反対意見を述べている。

「赤ちゃんポスト」というのはメディアによるあだ名であり、正式名称はあくまで「こうのとりのゆりかご」。

親として責任を持てる人ばかりが妊娠するわけではないことは、考えるまでもなく明白。

ほかに、「新生児の死体遺棄は年間数件にすぎない」という反対意見もあった。

しかし、今回の事件もそうだが、乳児を殺害することも遺体を遺棄することも(作業としては)簡単であり、見つからなければ「遺体」にカウントされない。

そして就学時期になってはじめて、その子が存在していないことが発覚する。

2006年5月に生まれた子どもは、生きていれば、今春小学1年生。

今頃は、ピカピカのランドセルを買ってもらい、小学校生活に胸をふくらませていたはず。

まったく成長できないまま、押入れのバッグの中で腐敗していたなんて。

こんなに哀しいコントラストがあるだろうか。

 

横田滋さん、80歳の誕生日

明日11月14日は、北朝鮮拉致被害者、横田めぐみさんの父、滋さんの80歳の誕生日である。

35年前、滋さん45歳の誕生日に、中学1年生だっためぐみさんがプレゼントしたのは、携帯用の櫛(くし)。

翌日、めぐみさんが失踪。

その理由がわからないまま過ごした20年。

北朝鮮の関与が疑われ、判明し、再会を期待してから、15年。

35年間、滋さんに撫でさすられてきた櫛のケースは、変色している。

これまで横田ご夫妻は、拉致問題についての講演依頼を出来る限り引き受け、全国行脚してきた。

79歳と76歳になる今もスケジュールは分刻みで、体は悲鳴を上げている。

とくに滋さんの体力は限界まできていると思われるが、講演を引き受けることがめぐみさんの救出につながると信じ、医療スタッフをともない、スケジュールをこなしている。

たいへん失礼な言い方になるが、もうあまり時間がない。

政府に、本気で拉致問題を解決しようと考えている人間が、一人でもいるのだろうか?

わたしたちは傍観することしかできないのだろうか?

今日もどこかで、ご夫妻はめぐみさんの救出を願って講演活動を行っている。

(関連記事「横田めぐみさん、48歳の誕生日

 

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