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2011-12-14 | テレビ番組, ブログ

『ランナウェイ』『妖怪人間ベム』『11人もいる!』

『家政婦のミタ』(日本テレビ)が、高視聴率を記録している。

初回で観るのをやめてしまったので、痛恨のミスか?と、いまさらながら録画を観たのだが、ミスとも思えなかった。

新しくドラマが始まると、明らかに若者向けのドラマ以外は、ひと通り観る。

そして、少しずつ減らしていく。

今クール、「若者向け」と判断したものの、たまたま観て、やめられなくなったのが、『ランナウェイ~愛する君のために~』 (TBS)。

あり得ない展開が続くドラマだが、出演者たちの熱演に引き込まれる。

子役の熊田聖亜については、もはや演技とは思えない。

子ども向け?と思いつつ、念のため録画した『妖怪人間ベム』(日本テレビ)もやめられなくなった。

強面で冷酷な役柄を演じることが多い北村一輝が、家族思いの優しい刑事を演じる。

その北村が、人間の姿をしているとはいえ、かなり奇抜なファッションをしている妖怪人間に、ふつうに「ベムさん」と呼びかけるところが微笑ましい。

(北村は途中でベム〔亀梨和也〕の正体を知るが、変わらぬ付き合いを続ける)

北村の妻を演じる堀ちえみは、『スチュワーデス物語』のときと変わらぬかわいらしさだが、演技力も変わらない。

顔を赤く塗り妖怪人間を演じる柄本明は、日曜夜には乃木希典になる(『坂の上の雲』NHK)。

妖怪から人間まで。幅が広い。

ベロ(鈴木福)の、「(人間は)どうしてみんな生きてるの? いつか死んじゃうのに」という問いの答えは、得られるのだろうか?

そして今クール、最も楽しめているのは、11人もいる!』(テレビ朝日)。

「保守的!」と突っ込みたくなるシーンも多々あるが、「息子をいじめられた仕返しに、部屋で双子を産んでやった」といった宮藤官九郎ならではのセリフが笑える。

以上3つのドラマに共通するのは、「あり得ない展開」「妖怪人間」「幽霊」と、明らかにフィクションであるということ。

12月2日付当ブログで、「『現実』にドラマは及ばない」と書いたが、ドラマにはドラマにしか描けない世界がある(妖怪や幽霊を出せという意味ではない)。

私はもともと、ふつうの人間のふつうの生活を描いたドラマ(『カーネーション』のような)が好きなのだが、そういうドラマを作ることは、とても難しいことなのだと教えてくれたのが、『カレ、夫、男友達』(NHK)と『ビターシュガー』(NHK)。最終回まであと一歩のところで、(私が)力尽きた。

(文中、敬称略)

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