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図書館史料の切り取り

全国の図書館で学校史が切り取られる被害が多発しているというニュースを見て、思い出したことがある。

拙著『生理用品の社会史』の刊行前、引用した戦前の生理用品広告の出典(雑誌名と刊行年月日)を確認するため、国会図書館へ行ったときのこと。

掲載されているはずの婦人雑誌をいくらめくっても、広告が見つからない。1ページずつ確認しながらめくっていくと、広告が掲載されているはずのページが、きれいに切り取られていることに気がついた。生理用品の広告ばかりが何点も。

戦前の生理用品広告が必要な人なんて、かなり限られている。簡単に足がつきそうなことをなぜ?と思ったが、そのことに気づくのも、その限られた人たちだけなのだ。つまり、バレる確率は極めて低い。だからやってしまったのだろうか?

たしかに国会図書館はコピーの手続きが面倒だし、コピー代も高いのだが、切り取っていいはずがない。

今、古い雑誌は、カウンターの奥の部屋でしか見ることが出来ない。そうなったのは、そういう不届き者のせいなのだ。

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