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2013-08-21

『生理用品の社会史――タブーから一大ビジネスへ』(ミネルヴァ書房)が発売されます

『生理用品の社会史――タブーから一大ビジネスへ』(ミネルヴァ書房)が8月25日に発売されます。(2013.08.21)

ナプキン以前、ナプキン以後――女性は、そして日本社会はどのように変わったのか ナプキン誕生から50年。知られざる日本独自の発展史を描く(本書の帯より)

『生理用品の社会史―タブーから一大ビジネスへ』(ミネルヴァ書房)

いまや日本の生理用品の性能は世界最高水準にある。しかし、半世紀前に使い捨てナプキンが開発される以前、日本の女性たちは、かなり不自由な経血処置を行っていた。

なぜ日本では長い間、生理用品が進化しなかったのか。そしてなぜ、短期間で進化を遂げることができたのか。また、日本ではタンポンの普及率が低いが、これにも理由がある。

本書第1章では、古代からアジア太平洋戦争までの経血処置の方法について、第2章では、生理用品の進化を阻んだ月経不浄視について、第3章では、50年前、日本の一主婦が生み出した使い捨てナプキンの元祖「アンネナプキン」のデビューと引退についてまとめた。第4章では、今日の使い捨てナプキンの性能と、使い捨てであるがゆえの問題点に触れ、愛用者を増やしつつある「布ナプキン」にも注目した。無責任な「使い捨てナプキン有害論」や、「経血不潔視」と「月経不浄視」の混同については、批判を行っている。最後に、欧米発の「レンタルナプキン」「月経カップ」「一五分月経法」など耳慣れない経血処置についても触れた。

女性と生理用品をめぐる環境には、その社会の月経観や女性観のみならず、政治や経済も反映される。生理用品は、社会を計る指標といえよう。

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