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2017-05-08

マクロン氏の「年の差婚」

フランス大統領選で勝利したマクロン氏についてのテレビ報道。
当初は「へぇ!」と思ったものの、毎回「妻は25歳年上」と説明されると、「またそれか」と言いたくなる。

教師と教え子の関係だった二人の恋愛と結婚は、当のフランスでも注目を浴びたらしいが、女性の若さに重きを置く日本では(女性に対する年齢差別について書いた拙著『「オバサン」はなぜ嫌われるか』)、「イケメンで、大統領になるほどの人が、25歳も年上のオバサンを選ぶなんて」とさらに意外性が大きいのだろう。これが逆に、「元教え子の25歳年下の妻」だとしたら、「ロリコン」のレッテルを貼られるに違いない。

マクロン氏の「年の差婚」は、概ね好意的に受け取られているが、これは、「女性の方が年上で、男性の方が年下だから」という理由だけではなさそうだ。

「年の差婚」については、当ブログでも書いたことがあるが(「年の差婚(その1)看取り」)、女性が年上で男性が年下の「女高男低婚」をした有名人に、ちょっと古いが小柳ルミ子、68歳のときに24歳年下の男性と結婚した漫才師の内海桂子、最近ではやはり二周り年下の男性と結婚した藤あや子がいる。
いずれも女性の方が有名で経済力があるため、「もし彼女たちに経済力がなくても彼らは彼女たちと結婚しただろうか?」と穿った見方をされがちだ。その点、マクロン氏の場合は明らかに異なる。

それにしても、有名人の結婚に際して、女性の方が年上だとわざわざ「姉さん女房」と表現するあたり、まだまだ日本では「男高女低婚」が〝標準〟であり、女性の年齢が高ければ高いほど、奇異の目で見られる

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