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2014-10-04

親戚気分で楽しめる?「大家族渡津家」

『貧乏に負けるな! 2男12女ワケアリ大家族 13』

今回は『朝日新聞』「試写室」(番組紹介欄)が「渡津家」を取り上げていたので、ちょっと意外だった。

記者いわく「子どもたちを見守るお父さんとお母さんの視線があたたかい」「お金はなくても、笑顔あふれる渡津さん家族。一人暮らしのあなたも、子どもが独立したあなたも、親戚気分で楽しめること請け合いだ」

親戚気分で楽しめる?

果たして視聴。

今回も「ワケアリ3女」で引っ張る作戦。なにしろ渡津家で本当にワケアリなのは、この人だけなので。それなのに、引っ張りに引っ張った挙句、3女については「次の放送で!」とは。こういう作り方がいけ好かない。

でも「ワケアリ3女」に深入りしなかったため、今回の「渡津家」は大家族の平凡(?)な日常を追うにとどまり、その結果「渡津家」初心者の記者の目には「笑顔あふれる渡津さん家族」に映ったのだろう。

番組は今回も、3女が施設に預けたまま引き取ろうとしない長女には触れず。でもよく観れば、3女が「次女」と「長男」しか育てていないことは明らか。記者にはぜひ「長女はどこに?」と突っ込んでほしかった。

「渡津家」は「2男12女」と言いながら、実際には上の子どもたちは独立している。渡津父と渡津母が、3女が産んだ長女を引き取って育ててもいいのでは?と思わずにはいられない。

以前TBSで放送していた「大家族青木家」の長女は、大家族番組に食い物にされ、本当に気の毒だった。

彼女は両親に施設に預けられたまま成長し、ようやく自宅で暮らせるようになったときには、下に弟や妹がたくさんいた。以後、弟や妹の世話をすることが彼女の仕事となり、それが美談として放送された。

そして今、渡津家の3女の長女が、青木家の長女と同じ道を歩み始めている。全国に開かれた渡津家なのに、この状況は放置されたまま。臭いものに蓋をして「親戚気分で楽しめる」わけがない。

同じ大家族モノでも、「石田さんチ」のように本当に親戚気分で楽しめる番組もある。

「渡津家」はもう「ワケアリ3女」には頼らず、長女や5女、6女、9女、10女、11あたりを中心に構成すれば、俗悪視されなくなるだろう(されてないか)。

実は「渡津家」では、一切テレビに映らない子どもも何人かいて、その点にはスタッフの良心を感じる。

 

 


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