朝ドラより昼ドラ
前クールのドラマでは、『リーガルハイ』(フジテレビ)が、最も面白かった。
「こんなセリフ(ある一定の集団を貶めるような)をしゃべらせてしまって、どう収拾するんだろう?」とか、「この脚本家(古沢良太)を信頼したのは間違いだったんだろうか?」といった心配は、見事に払拭された。
堺雅人のことも、見直した。
初回だけ観てやめたドラマは軒並み評判も悪く、視聴率も低かったので、私の目に狂いはなかった……と思いきや、大失敗をした。
NHKドラマ10『はつ恋』を観続けてしまったのだ。原因は、私のNHK贔屓と、中園ミホに対する期待感にあった。
ここまで観てしまったのだから、最後まで見届けようと一昨日も観たのだが、最終回だと思っていたのは勘違いだった。もう限界。
中園ミホは、朝日新聞のインタビューに、「大人の純愛を描きたい」と語っているが、これが「純愛」なのだろうか。
朝ドラからは完全に撤退し、昼ドラ『七人の敵がいる!~ママたちのPTA奮闘記~』(フジテレビ)を録画して観た。
元宝塚の真琴つばさの大袈裟(舞台的)な演技のおかげで、ドロドロした中にもカラッとした空気があった(昼ドラにそういう要素は求められていないと思うが)。
加納朋子による原作は、働く母親の視点でPTAを批判的に描いていたと思うが(かなり前に読んだので、うろ覚え)、そこは平日昼間放送の昼ドラ。PTA活動に熱心な母親たちを好意的に描いていた。
『七人~』に続く昼ドラは、『ぼくの夏休み』。
主人公のきょうだいの妹役を演じるのは、NHK朝ドラ『カーネーション』で主人公の子ども時代を演じた二宮星(にのみやあかり)。
彼女は最近、『一休さん』 (フジテレビ)、『浪花少年探偵団』(TBS)にも出演していて、顔を見ると「おつかれさま」と言いたくなる。
『七人~』と『ぼくの夏休み』は、セットにかけるお金と、子役の演技力が雲泥の差。あとは脚本次第。
(文中、敬称略)