『悪人』『それでも、生きてゆく』『おひさま』人物相関図
録画しておいた日曜洋画劇場『悪人』(テレビ朝日)を観た。
娘(満島ひかり)を殺された父親を演じる柄本明に、既視感を覚えた。
そういえば柄本は、今夏放映されていた『それでも、生きてゆく』(フジテレビ)でも、娘を殺された父親を演じていた。
こういう感情的な役柄は、演技過剰になりがちだが、「過剰」だと観ているほうが引いてしまう。
この点、柄本が演じると、「過剰」であったとしても、「過剰」と感じない。
『それでも、生きてゆく』は、殺人事件後の長い年月にわたる被害者家族と加害者家族の葛藤を描いていた。
この深刻なテーマに絶対欠けてはならないのは、作り手側の真摯な姿勢である。
少なくとも、演じる俳優たちからは、それが伝わってきた。
被害者家族を演じた柄本明と、その妻役の大竹しのぶ、息子たちを演じた瑛太と田中圭。
『悪人』では被害者(柄本の娘)を演じた満島ひかりが、『それでも~』では加害者の妹を演じた。
大竹しのぶは、『金スマ』(TBS)ではいつも眠そうにしているが(眠っている?)、演じているときは安心して見ていられる。
演技よりも、自分をきれいに見せることを優先しようとする、女優にありがちな「欠点」が、大竹にはない。
ところで、『それでも~』と同時期に放映されていた『おひさま』(NHK)にも、満島ひかりと田中圭が出演。
安藤サクラも、両方のドラマに出演していた。
安藤は、『おひさま』ではタケオくん(柄本時生)と結婚したが、私生活では柄本時生の兄、柄本佑と結婚を前提に交際中と報じられた。
タケオくんと結婚しても、柄本佑と結婚しても、姑は同じ角替和枝。
満島ひかりの相手役は、『それでも~』では瑛太、『おひさま』では瑛太の弟、永山絢斗。
永山絢斗は、『悪人』にも出演。
同時期に同じ俳優が異なる役柄を演じていると、ついこんなことばかり考えてしまう。
(文中、敬称略)