『水戸黄門』最終回、惜しむ子どもたち
「1969年8月4日にスタートした『水戸黄門』が、2011年12月19日の2時間スペシャルで、42年にわたる長い旅を終える」(番組HPより)
「Yahoo!知恵袋」で、「今では『水戸黄門』の熱心な視聴者は『由美かおるのお風呂シーン』だけが目当てのスケベオヤジだらけのようなので、こんなドラマはもう存在価値はありません。お風呂シーンで数字が高くなるということは、そこだけ見る人が多いわけで、どんな脚本もゲスト起用も無駄に終わります」という意見を見つけた。
しかし、親子で熱心なファンも少なくないようだ。
12月2日の『朝日新聞』「声」欄には、小学3年生の娘をもつ母親から、「世代を超え楽しめた水戸黄門」と題された投稿が寄せられた。
娘は、「番組をやめないで」という思いから、夏休みの自由研究として「黄門様が歩いた東海道五十三次」を調べたという。
「勧善懲悪で子どもが見ても安心、気持ちもスッキリします」
そして、「再び、黄門様にお会いできる日を楽しみに待っています」と締めくくられている。
7月28日には、もっと熱烈な投稿があった。
最初は、「『水戸黄門』が好きな小学生?」と、笑える投稿として読んでいたのだが、途中で反省。
捨てられずにスクラップした。
以下引用>(前略)「水戸黄門」が年内で終了するというニュースを耳にしたとき、私は小学6年の娘と3年の息子に、どう伝えたらよいか途方に暮れた。
娘は月曜日の放送を見ると1週間分のパワーが蓄えられると言い、息子は幼稚園時代、帰りに私がママ友達と立ち話をして夕方の放送時間を過ぎようものなら、たちまちべそをかいた。2人は主題歌にちなんでこの番組を「人生」と呼び、カラオケでも主題歌を一緒に歌う。(中略)
番組終了を伝えると、2人は「『人生』が終わる」とつぶやいた。
「どう伝えたらよいか途方に暮れた」母親。
カラオケで主題歌を歌い、番組を「人生」と呼ぶ姉弟。
愛されているなあ、『水戸黄門』。
最終回は、 「天下の副将軍」を名乗り、印籠を見せて「権威」を示さないと、悪は懲らしめられないのか?などと斜に構えず、楽しんで観たい。
(文中、敬称略)