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2012-03-21

NHKスペシャル『東京大空襲~583枚の未公開写真』

3月10日は、東日本大震災が起きた日の前日でもあるが、「東京大空襲」の日でもある。

9日、東京大空襲を経験した作家、早乙女勝元氏が新聞に投稿している。

以下引用>(前略)東京大空襲・戦災資料センター(東京都江東区)が今日9日、会館10周年を迎える。

(中略)しかし、昨年3月11日の東日本大震災による影響なのか、修学旅行生らを中心に昨年の来館者半減という非常事態である。

(中略)次世代への平和の種まき事業を減速させるわけにはいかない。東北の春はまだまだ遠く、大空襲後の惨状と重なる。3月10日、11日は命の重みを考え、心に刻む日とすべきではないか。(後略)(『朝日新聞』「声」欄)

18日(日)放送のNHKスペシャル『東京大空襲~583枚の未公開写真』によれば、東京では1944年11月から終戦までの間に、100回以上の無差別爆撃が繰り返されたが、記録が乏しく、その実態はあまり知られてこなかった。

ところが、この「長期間にわたる東京大空襲」の被害を写した583枚の写真が、昨夏、都内の民家の押入れから見つかったのである。

しかも写真は、陸軍がプロパガンダ用写真の撮影を依頼した「東方社」のプロカメラマンらによるもので、精度が高く、情報量も多い。

カメラマンらを率いた木村伊兵衛は、“現場で起きていることを後世に伝え残すべきである”という思いから、意識的に空襲後の写真を撮らせていたようだ。

こうした写真は、戦争犯罪の追及を恐れ、終戦時にほとんどが焼却処分されている。

だから、なぜ583枚の写真が残されたのかは謎である。木村の思いを尊重した誰かが、意識的に残したのかもしれない。

番組は、空襲を体験した男性を取材。男性の妹は、小学校で配られたコッペパンを大切に抱えたまま亡くなっていたという。男性は、67年間毎月命日にコッペパンを供えている。

新たな写真資料の発見。

そしてこれまで、あまりに辛い経験で口にすることができなかったが、余生を意識し、語り始めた高齢者たち。

そういう方々の「戦争はダメ」の一言は重い

 


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