2011-10-21
私の偏見
近所の大学構内を散歩していたら、たまたまオープンキャンパス開催中で、ゲイ(男性同性愛者)の講師による「セクシャルマイノリティに対する理解を深めるために」といった内容の小講演が行われていた。
せっかくの機会なので、拝聴したのだが、そこで自分のなかの偏見に気づかされた。
講師の男性は30代半ばの会社員。社内でもゲイであることをカミングアウトし、同じくゲイの男性と共同生活をしているという。
理解ある同僚、友人に恵まれ、充実した日々を送りながら、こうした活動を行っているとのことだった。
セクシャルマイノリティに対する知識がまったくない人にも理解しやすいよう(実際、その場には、同性愛に対する偏見がかなり強い人がいた)、例えを多用しながらのお話だった。
そのなかで、「自分がゲイであることを男性に伝えると、『惚れられてしまうのでは?!』と警戒されることがあるのですが、異性愛の男性だって、相手が女性だというだけで好きになったりはしませんよね」と話された。
続けて、「例えば、合コンに出かけて、女性陣がブスばっかりだったとします。それでも誰かを好きになりますか? なりませんよね。男性が美人を選ぶのと同じように、僕らも相手を選びます」と仰った。
セクシャルマイノリティ(を代表して講演を行うような人)は、人権意識が高く、容姿で人を見下したりはしないという思い込みをしていたが、それは偏見だった。
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