2012-08-04
朝日新聞「声」(その1)「被災地見学ツアー」について
8月3日の朝日新聞「声」欄に、57歳の主婦による「被災地見学ツアーに参加した」という投稿が掲載された。
以下引用> 東日本大震災の被災地を巡るツアーに参加して、宮城県気仙沼市や南三陸町などを訪ねた。ボランティア活動もしないで、団体で見て回るだけということに後ろめたさや申し訳なさも感じたが、実際に行ってみると、各地で温かく迎えてもらえた。
現地の方々は被災の実態を知ってもらいたいと強く願っている。そして現地の今の姿を見て感じたことを周りの人に伝えてほしいと言われた。(中略)前向きに歩み出した人々を目の前にすると「よく立ち直ってこられた」と胸がいっぱいになった。(中略)
清掃などでお役に立てなくても、被災地を訪れるだけで「忘れていません。共に歩みましょう」の思いは伝わる。事情の許す方は、一人でも多く東北の被災地に足を運んでほしい。
この女性が出会った方々は、「被災地見学ツアー」を歓迎する立場だったのだろうが、当然、歓迎しない方々もいるだろう。
もし私が被災者だったら、物見遊山で来られるのはご免だ。
それに、被災地に行かないと、被災地のことを「忘れてしまう」のだろうか。
「共に歩みましょう」とは、具体的にどういうことなのか。
その答えが、「被災地見学ツアー」にあるのなら、参加する意義があるかもしれない。
いずれにしても、被災地を見学に行く方には、下記のブログを読んでいただきたい。
「東日本大震災を風化させない活動推進センター」さんのブログ
「声」欄を読んでいると、ときどき、「これは編集者が反論を期待して掲載したな」と感じる投稿があるので、これもそうかもしれない。
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