『激闘大家族』そば屋 細野家
大家族モノでは、「ビッグダディ」と、「貧乏に負けるな!」の渡津家以外はあまり関心がないのだが、私のブログを読んでくださる方の9割以上が、「大家族 ○○家」で検索して来てくださるので、勝手に使命感を覚え、昨日(24日)の『激闘大家族スペシャル お父ちゃん泣かないで 6男7女15人家族 崖っぷちそば屋奮闘記』(TBS)を観た。
http://www.tbs.co.jp/program/gekitou_daikazoku20120924.html
善良で涙もろい両親には好感を持ったが、ビッグダディ、渡津家、石田さんチの親たちに比べると、インパクトに欠ける(当たり前か)。
こんなに善良で真面目な夫婦が、13人も子どもを作るという大胆な人生を歩んでいる点をどう理解したらよいのか(べつに矛盾してないか)。
細野家はそば屋を営んでいるが、両脇をそば屋とうどん屋にはさまれ、閑古鳥が鳴いている。
大家族モノではなく、『愛の貧乏脱出大作戦』を観ているような錯覚に陥る。
番組中盤、両親が長女に3000円の小遣いを渡し、きょうだい13人で近所の花火大会へ出かける。
かき氷を2つ買って13人で分け、お好み焼きを1つ買って13人で分ける。
きょうだい順番に一口ずつ食べ、誰も不満を言わない。
ナレーションも、きょうだいが仲良く分け合う様子を伝える。
ここでは貧乏臭さは微塵も感じられず、きょうだいが多いのもいいな、と思わせてくれる。
いけなかったのは、両親が3000円を渡した場面。
母親が、“足りないのはわかっているけど、これが精一杯”と涙ぐんだ。
スタッフが言葉を引き出そうとしていたので、演出かもしれない。
もしこれが、ビッグダディなら、ユーモアのあるひと言で、子どもたちを笑わせただろう。
渡津家の両親であれば、子どもに十分な小遣いを渡せないことなど、意に介さない。
番組の最後に長女が、大家族を肯定しつつも、“おまえのウチ、貧乏って言われるのはイヤ”。
今回、テレビ初出演の細野家。放送を観て、和気藹々と盛り上がれただろうか。
プライバシーを全国に晒すことになる大家族モノへの出演は慎重に。
制作者側も、細心の注意が必要だ。
ビッグダディ家も石田さんチも、人数が多いだけではない、「特別な家族」なのだ。
また、今回、細野家を観て、渡津家はただの「貧乏家族」ではなかったんだな、と妙に関心した。
(当ブログ「ワケアリ(?)大家族渡津家」)
それにしても、「激闘大家族」って何と闘っているんだろう?